小児矯正

小児矯正とは

小児矯正とは

近年、日本人の体型の変化にともなってのことか、歯並びの悪いお子さまが増えてきた印象があります。歯並びが悪いと、食物がうまく噛めないため、内臓に負担がかかり、成長が遅くなることもあります。

そのほかに、口を開けているクセがついて口呼吸になる、息が漏れて言葉が上手く発音できなくなるといった弊害も考えられます。ですから、お子さまの歯並びの問題は、早めに解決したいものです。

矯正治療にはさまざまな方法があり、それぞれ適している時期も変わってきます。例えばワイヤー矯正は、永久歯が生えそろう前の9~10歳からのスタートが望ましいといわれています。顎の発達を促して歯並びを整える床矯正は、4~5歳くらいから始められます。

ただし、どの矯正方法であっても、健康な歯を抜いて歯の本数を減らすことはお薦めできません。歯は一度抜いてしまったら、もう二度と戻らないのです。

お子さまの成長のスピードに合わせた歯並びについてのアドバイスは、定期検診などでも行っています。

当院の小児矯正

一般的に矯正というと、ワイヤーを使った装置で固定する方法を想像される方が多いのではないでしょうか。でも矯正治療には、ワイヤー矯正以外の方法もあります。

当院で主に行っているのは、マウスピースを使った床矯正です。顎を広げることで歯並びを整える治療なので、歯を抜く必要がありません。

また、一度取りつけたら簡単に取り外しできないワイヤー矯正と違い、床矯正のマウスピースは自由に取り外しができます。そのため歯磨きなどのクリーニングがしやすいのも特徴のひとつです。

床矯正というと、無理に顎の骨格を広げる治療という印象を受けるかもしれません。しかし床矯正は、顎の正しい発育をサポートする治療です。

床矯正によって顎がきちんと成長すれば、自然と歯並びは整ってきます。歯を無理に動かす治療ではないので、歯にかかる負担も少なくなります。

ワイヤーによる矯正と床矯正、どちらにもメリットとデメリットがあります。日本ではまだ馴染みの薄い床矯正ですが、選択肢のひとつに入れることで治療にも幅がでるのではないでしょうか。

床矯正治療の流れ

床矯正を行うに当たっては、まずお口の中全体を診察し、レントゲンや口腔内写真を撮ります。次に、矯正装置を作るための型取りを行います。

矯正装置が完成したら、お口にぴったり合わせるための調整を行います。使い方を説明しますので、それに従ってご自宅での矯正を行ってください。

矯正中は1ヶ月に1~2回程度の頻度で、経過観察や装置の調整を行います。次第に歯が動いてきて装置が合わなくなったら、再び調整を行います。場合によっては新しい装置を作製します。

矯正治療では、治療終了後に歯の後戻りが起こることがあります。それを防ぐため、矯正の終了後も定期的に検診を受けてください。後戻りを防ぐための機能トレーニングなども行っています。

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