歯肉に触れる部分が、プラスチックの一種であるレジンで作られたものです。保険診療で入れ歯を作る場合は、このレジン床の入れ歯になります。
一般的にレジン床は、他の素材と比べると適合性がやや劣ると言われています。しかし安価に作れる上に、ほとんどの症例で使用できるという利点があります。また柔らかい素材のため、簡単に修正がきくというメリットもあります。
反面、柔らかいことはデメリットにも繋がります。ある程度の強度を持たせるためには分厚くする必要があり、そのため違和感が生まれやすいのです。その厚みから、食べ物の温度を感じにくく、しゃべりにくくなります。
また、レジンという素材は吸水性があるため、変色したり臭がついたりするおそれがあります。さらに劣化しやすく割れやすいという特徴もあります。